Messyを「汚す」と訳すことから始まる誤解

2018.07.02 夜半のツイートに加筆修正。

 

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WAMの世界を表現するのに、日本語では「汚す」なんて言葉を使ったりする。それは半分正しく、半分は間違っている。

 

そもそも、WAMいやWet and Messy Funというジャンルを創った英米の先人たちが採用したmessyという言葉には、「汚す」という意味はない。とっ散らかっている、或いはしっちゃかめっちゃかで収拾がつかないのがmessyだ。それを楽しむ。泥んこになったり、パイ投げをしたりして、しっちゃかめっちゃかになって楽しむ。確かに衣服も身体も「汚れる」けれど、それはとても楽しいことなんだ。

 

けれども、日本語の「汚す」にはネガティブなニュアンスがある。そしてそこから、誰かを穢す、苛める、辱める、貶めるなどといったことを連想する人もいる。だから僕は、混同を避けるため、WAMの説明をする時にはできるだけ「汚す」を使わないことにしている。楽しいこととそれらは、似ても似つかぬものだから。WAMと、誰かを貶めて楽しむこととは、全くの別ジャンルだから。

 

塗りたくる、まみれる、そして(水に)濡れるのを楽しむってのがもともとのWAM、つまりWet and Messy Fun。さらに源流を辿ると、WSMという概念が出てくる。これはWetlook, Slapstick and MudのAbbreviationだ。Slapstickが入っていることから分かるように、やっぱり無邪気に楽しむ(Fun)ものなんだよね。

 

また、楽しいものだから、その延長上に塗って綺麗にする、つまりメイクするという感覚が出てきても、不思議じゃない。

 

結局何がいいたいかと言うと、現状、Wet and Messy Fun と、WAMの手法を使ったdegradingな別ジャンルが一緒くたに扱われてしまっているってことだ。

 

またいらんことを言って敵を増やしたかな。ま、いいや。どうせ前者の人としか一緒にはやれないのだから。