TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD
EOS 5D Mark III に付けて使っている。キレッキレの純正品 EF 35mm F2 IS USM と比べると色味が柔らかくなりすぎるきらいはあるが、寄れる 35mm として唯一無二のレンズ。使いやすさは抜群だ。
久しぶりにインスタントコーヒーを淹れて考えたこと
コーヒー豆を切らしてしまったので、久しぶりにインスタントにしてみた。
やっぱり美味しくないなあ…。
勿論、使ったインスタントコーヒーの素は、個包装された、賞味期限も1年ほど残っているものだ。
美味しくはないが、メーカーを非難するつもりはない。そもそも、一度抽出してフリーズドライしたコーヒーの味が落ちるのは当たり前のこと。しかも常温長期保存。さらに安全性の確保、安定供給などなど。気の遠くなるような企業努力は、むしろ賞賛すべきものだ。
アウトドア、或いは極端なことを言えば災害時など、レギュラーコーヒーを淹れるのが難しい時にこれがあったら、心にしみる一杯になる。僕も過去にそういう経験をしたことがある。
ただね、やっぱりまずは皆に本当に美味しいコーヒーを知ってもらいたいなあと、そう思う。本当に美味しいと言っても、世界最高水準である必要はない。コーヒーなんてこんなもの、というところから脱却できるコーヒーに出会えていたら、ひとまずそれで十分だ。その上で、味と手軽さを天秤にかけて選択するというのが、本当の豊かさである。なんてことを、『もやしもん』の登場人物である樹教授も言っていたような気がする。
また真面目くさった話になってしまったな。ま、しょうがない。俺ですから。
ドトール恒例の年末限定豆、プレミアムマイルドブレンドの淹れ方
プレミアムマイルドブレンドは知る人ぞ知るドトールの名品。年末にしか手に入らない貴重品だ。
今年度分については、今のところ下記のレシピが良さそうだ。上手に淹れると甘酸っぱさと香ばしさが特長のコーヒーになる。コツは軽めに出してやること。イタリアンエスプレッソのような極深煎りのコーヒーではコクを出すためにしっかり抽出するが、本品は中深煎りであり、それをやると苦味が悪目立ちする。
【レシピ】
ドリッパーとペーパーフィルター(※1)
ドリッパー: メリタ(1×2)
フィルター: バンブー(メリタ純正)
湯温: 80℃弱(78℃くらい)(※2)
粒度と抽出時間(※3)
粒度: 目盛5(カリタC-90)
抽出時間: 2分30〜40秒(このうち蒸らしは50秒程度)
豆の量と抽出量(※4)
豆の量: カリタの計量スプーンすり切り3杯
抽出量: 390g
註:
(※1)
少し前にメリタのドリッパーを入手して試用している。その流れで、今回のまとめはカリタ式でなくメリタ式で淹れた場合のもの。
カリタ式でも同じような淹れ方でOKだが、同一レシピで味を比較すると、恐らくメリタよりカリタの方が軽い味わいになるはずだ。
なお、メリタではドリッパーはコーヒーフィルターと呼ばれている。
ペーパーフィルターは厚手のものから薄手のものまで様々なものが発売されている。紙の厚さによって抽出時間が変わる。濾過速度が変わるためだ。
(※2)
80℃ギリギリよりやや低めの方がまろやかになる。温度が高すぎると渋みやえぐみが出る。渋みやえぐみはあつあつでは感じにくいが、冷めてくるとはっきり分かるようになる。
(※3)
これまではメッシュと表記していたが、今後は粒度とする。
適切な抽出時間は湯温、粒度によって決まる。ここでは、抽出時間は乾いた粉に湯を注ぎはじめた時点から、濾過を終えてドリッパーをサーバーから外した時点までを言う。ゆえに、蒸らし時間も含む。
蒸らし時間は50秒程度だが、開封して日数が経つと、豆の物理特性が変化して湯の通りが悪くなる。よって、開封直後は長め、日数が経った豆は短めにしてやる。
(※4)
上記の通り、コーヒーの旨味を抽出するのに大切なのは温度、粒度、抽出時間を守ること。豆の量と抽出量の関係によって決まるのは、抽出された旨味の濃度となる。それゆえ、これら以外の組み合わせも考えられる。よりウィークなコーヒーがお好みなら、湯を足して構わない。或いは、抽出量を増やして蒸らし時間を減らしても良い。
また、極端な話、3杯分でなく4杯分の豆を使い、抽出を2分30〜40秒で打ち切るというやり方もいけるはずだ。その場合はコーヒーが上記のレシピと比べて濃くなるため、濃すぎると感じたらお湯を足して薄めると良い。