ドトール恒例の年末限定豆、プレミアムマイルドブレンドの淹れ方

プレミアムマイルドブレンドは知る人ぞ知るドトールの名品。年末にしか手に入らない貴重品だ。

 

今年度分については、今のところ下記のレシピが良さそうだ。上手に淹れると甘酸っぱさと香ばしさが特長のコーヒーになる。コツは軽めに出してやること。イタリアンエスプレッソのような極深煎りのコーヒーではコクを出すためにしっかり抽出するが、本品は中深煎りであり、それをやると苦味が悪目立ちする。

 

【レシピ】

豆: プレミアムマイルドブレンドドトール

 

ドリッパーとペーパーフィルター(※1)
ドリッパー: メリタ(1×2)
フィルター: バンブー(メリタ純正)

 

湯温: 80℃弱(78℃くらい)(※2)

 

粒度と抽出時間(※3)
粒度: 目盛5(カリタC-90)
抽出時間: 2分30〜40秒(このうち蒸らしは50秒程度)

 

豆の量と抽出量(※4)
豆の量: カリタの計量スプーンすり切り3杯
抽出量: 390g

 

 

註:

 

(※1)
少し前にメリタのドリッパーを入手して試用している。その流れで、今回のまとめはカリタ式でなくメリタ式で淹れた場合のもの。
カリタ式でも同じような淹れ方でOKだが、同一レシピで味を比較すると、恐らくメリタよりカリタの方が軽い味わいになるはずだ。
なお、メリタではドリッパーはコーヒーフィルターと呼ばれている。

ペーパーフィルターは厚手のものから薄手のものまで様々なものが発売されている。紙の厚さによって抽出時間が変わる。濾過速度が変わるためだ。


(※2)

80℃ギリギリよりやや低めの方がまろやかになる。温度が高すぎると渋みやえぐみが出る。渋みやえぐみはあつあつでは感じにくいが、冷めてくるとはっきり分かるようになる。

 

(※3)
これまではメッシュと表記していたが、今後は粒度とする。

適切な抽出時間は湯温、粒度によって決まる。ここでは、抽出時間は乾いた粉に湯を注ぎはじめた時点から、濾過を終えてドリッパーをサーバーから外した時点までを言う。ゆえに、蒸らし時間も含む。

蒸らし時間は50秒程度だが、開封して日数が経つと、豆の物理特性が変化して湯の通りが悪くなる。よって、開封直後は長め、日数が経った豆は短めにしてやる。

 

(※4)
上記の通り、コーヒーの旨味を抽出するのに大切なのは温度、粒度、抽出時間を守ること。豆の量と抽出量の関係によって決まるのは、抽出された旨味の濃度となる。それゆえ、これら以外の組み合わせも考えられる。よりウィークなコーヒーがお好みなら、湯を足して構わない。或いは、抽出量を増やして蒸らし時間を減らしても良い。

また、極端な話、3杯分でなく4杯分の豆を使い、抽出を2分30〜40秒で打ち切るというやり方もいけるはずだ。その場合はコーヒーが上記のレシピと比べて濃くなるため、濃すぎると感じたらお湯を足して薄めると良い。