アロケーションユニットサイズ

外付けハードディスクをSierraさんにexFATにフォーマットしてもらったところ、アロケーションユニットサイズ allocation unit size (AUS)は256KBとなった。Windows7では様々なサイズを選ぶことができるが、Macでは自動的にこのサイズになる。

ということは、同じHDDをexFATにフォーマットして両者で利用する場合、AUSは256KBにするのが安全だということなのだろう。

 

さて、Mac信者の友人にこの話をしたところ、そこは悩むところではない、機械に任せておけばいいと、笑われてしまった。

確かに、Apple製品には道具としての洗練を感じさせるところがある。Macではないが、前にiPhone 6のカメラについて調べた際、スペックの大胆な割り切り方に舌を巻いたことがある。小さなサイズのセンサーに見合う、抑えられた絶妙な画素数。そして、明るく絶妙な焦点距離単焦点レンズ。

それは恐らく、WindowsAppleの思想・環境の根本的な違いに起因する。両者の違いは下記のような感じだろうか。

 

Windows
頭脳だけを作っている。身体はサードパーティ製。各方面からの要請に応えるため、八方美人の優等生を作る。勢い、処理速度が速いことが何よりのベンチマークとなる。

 

Apple
やりたいことのイメージが明確にあるような感じがする。やりたいことと言うのは、PCを使ってする作業だけでなく、どんなオモチャがあったら楽しいだろうという発想だ。これを実現するため、頭脳と身体の両方を自社で作る。自社開発もするし、世界中からパーツをかき集めることもする。やりたいことの実現が最優先のため、古い規格をあっさり脱ぎ捨てたりもする。一社独裁ゆえのフットワークの軽さがこれを可能にしている。

 

…これを書いていて、Appleという会社はなんだか往年のソニーみたいだと思った。とすると、Windows陣営はさしずめナショナルか。


話が大幅にそれてしまったが、要は機械の中身のことはAppleの人にすべてお任せして、ユーザーは余計な心配をせずに遊んだり、自分のモノ作りに専念したりすれば良い。確かにそれもひとつの真理だ。道具作りは職人さんにお任せしておけば間違いないから、自分はその道具を使って楽しんだり、新たに何かを生み出したりすることに集中する。それがAppleワールドというものなのだろう。

 

ああ、やっぱり往年のソニーと同じだな。

 

けれど、SHIROBAKOの舞茸しめじさんではないけれど、それでも、「分からないままでいるのと、分かった上で忘れるのは違う」と思うのだ。一歩踏み込んで、少しでも深いところまで理解することは、明らかな成果として現れることはないのかも知れないけれど、it may make it different であり、そして少なくとも、楽しいことなのである。